BlackRockがステーキング型イーサリアムETF(ETHB)をNasdaqに上場。仮想通貨が“利回り資産”になる時代が来た

🚨 速報(2026年3月12日)

BlackRock(ウォール街最大の資産運用会社)が、イーサリアム(ETH)を保有しながらステーキング報酬も得られる新型ETF「ETHB」を、2026年3月12日にNasdaqへ上場しました。

仮想通貨といえば「値上がりを待つもの」というイメージがあったかもしれません。でも今回の動きは、ETHを「利回りも発生する資産」として機関投資家が本格的に認め始めた証拠なんですよね。

自分ら日本の投資初心者には今すぐ直接関係する話ではないものの、この流れは長期的にかなり重要です。


📄 公式発表

BlackRock(世界最大の資産運用会社) — iShares Ethereum Staking ETF (ETHB) — Product Launch

保有ETHをAttestation・Galaxy・Figmentの3社経由でバリデーターとして運用。DeFiスマートコントラクトリスクとは異なる「機関向けステーキング」として設計。

blackrock.com/ETHB

ざっくり言うとこういうこと

  • BlackRockが3月12日、ETHのステーキング報酬を組み込んだETF「ETHB」をNasdaqに上場
  • 保有ETHの70〜95%をステーキングに回し、その報酬の82%が投資家に入る仕組み
  • 手数料は年0.25%(初年度は$25億まで0.12%に優遇)

「ステーキング」って何?銀行の利息に似た、でもリスクのある仕組みです

まずここを理解しないと話が進まないので、ざっくり説明します。

ステーキングとは、仮想通貨をブロックチェーンのネットワークに「預けて参加証明をする」ことで報酬をもらえる仕組みのことです。銀行に定期預金を預けて利息をもらうイメージに近いんですが、大きく違うのはリスクの種類です。

BlackRock ETHB ETF情報(Yahoo Finance)

出典: Yahoo Finance

銀行預金は元本が預金保険(ペイオフ)で保護されています。でもステーキングには元本割れのリスクがありますし、ネットワークへの参加期間中は資産が一時的にロックされることもあります。

イーサリアムのステーキング報酬は、現在のところおおむね年率2〜4%台が目安とされています(出典: PistachioFi「Ethereum Staking Yield 2026」参考値)。ただしこの数値はネットワークの混雑状況やステーキング参加者数によって変動するため、固定の利回りではありません。

個人でステーキングをするには32ETH(日本円で数百万円規模)という最低預入量が必要で、技術的なハードルも高い。それを丸ごと解決してくれるのが、今回BlackRockが出したETHBというわけです。

具体的に何が変わった?

項目 内容
商品名 iShares Staked Ethereum Trust(ETHB)
上場日 2026年3月12日
取引所 Nasdaq
ステーキング割合 保有ETHの70〜95%
投資家への報酬配分 ステーキング報酬の82%(残り18%はBlackRockとCoinbaseが受け取る)
手数料(信託報酬) 年0.25%(初年度は$25億まで年0.12%)
ステーキング代行 Figment / Galaxy Digital / Attestant
カストディ(資産保管) Coinbase Prime
非ステーキング分 保有ETHの5〜30%(日々の換金ニーズに対応するための流動性バッファー)

(出典: CryptoTimes 2026年3月12日

🏛️

Nasdaq · 2026年3月

BlackRock’s iShares Ethereum Staking ETF (ETHB) begins trading

ETHB(ティッカー)がNasdaq市場で取引開始。管理報酬0.25%、最低投資額なし。ステーキング収益は配当相当として分配される構造。

自分らへの影響は?今すぐではなく、じわじわくる話

率直に言うと、日本在住の自分らがETHBを直接買う手段は今のところありません。ETHBは米国のNasdaq上場ETFで、国内の証券口座では購入できないからです。

でも「だから無関係」と切り捨てるのはもったいないと思っています。

ETH価格への間接的な影響があるかもしれません。ETHBへの資金流入が増えると、BlackRockはETHを継続的に買い続けることになります。巨大な機関投資家の継続的な買い需要は、価格の下支えになる可能性があります。ただし、相場は他の無数の要因にも左右されるため、これは一つの視点として頭に置いておく程度にとどめてください。

「仮想通貨×利回り」への規制の道筋がつきました。BlackRockという最大手がお墨付きを与えたことで、他の資産運用会社や各国の規制当局が追随しやすくなります。将来的に日本でも類似の商品が登場する可能性はゼロではありません。

いずれにせよ、投資判断は自己責任でお願いします。この記事はETHBへの投資を推奨するものではありません。

目次

これまでの流れをおさらい

BlackRockの暗号資産ETF展開はこの2年で急加速しています。

  1. 2024年1月11日iShares Bitcoin Trust(IBIT)上場。スポット(現物連動)ビットコインETFとして初の本格的な機関投資家向け商品
  2. 2024年7月23日iShares Ethereum Trust(ETHA)上場。ETHの価格連動ETFとして登場
  3. 2026年3月12日 — iShares Staked Ethereum Trust(ETHB)上場。ステーキング報酬を加えた初の商品

BlackRockは現在、暗号資産関連ETF全体で約1,300億ドル(約20兆円)を運用しています。2025年のデジタル資産ETP(上場投資商品)への資金流入のうち、約95%がBlackRockに集中していたとのことです(出典: CoinDesk 2026年3月12日)。

📰

CoinDesk · 2026年3月12日

BlackRock Debuts Staked Ether ETF as Demand Grows for Yield in Crypto Funds

BlackRockがステーキング収益を分配するETHBをNasdaqに上場。運用資産はETHを保有しながらバリデーターとして稼働し、年率約3〜4%の利回りを追求する新設計。

今後の注目ポイント

  • ETHBへの資金流入ペース — IBITやETHAと比べてどれだけ早く資産が積み上がるか
  • 競合他社の追随 — FidelityやVanguardが類似のステーキング型ETFを出してくるか
  • 日本への波及 — 国内の金融庁・規制当局がステーキング型金融商品をどう判断するか
  • ETH価格への影響 — 継続的な機関投資家の買い需要がどう動くか

仮想通貨が「値上がり益だけを狙うもの」から、「価格上昇+利回り」を両取りできる資産クラスへと変わりつつある流れを、自分らも一緒に追っていきましょう。


ソース:

最終更新: 2026年3月19日

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この記事を書いた人

2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)。証券外務員一種 取得準備中。経済学部卒・27歳。新卒でファイナンス関連の業務に就き、お金の仕組みを実務で学びながら、並行してFP2級を取得。投資歴は2022年から4年。インデックスファンド・米国個別株・一部暗号資産を運用中。NISAは成長投資枠・つみたて投資枠をフル活用している。

「投資って怖くない?」という疑問を出発点にした人間として、同じ気持ちを持つ人に向けて書いています。資格や実務で得た知識を「難しいまま伝えない」ことと、「リスクを正直に書く」ことが自分のスタンスです。

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