証券口座を開設したら最初にやること。設定・入金・注文の全手順

口座開設後の投資の始め方 アイキャッチ画像

「口座開設は終わった。でも次に何をすればいいのかわからない」

これ、すごくわかります。自分も最初、ログインしてみたはいいものの、画面に何十種類ものメニューが並んでいて、「どこを触ればいいんだ」と5分くらい固まりました。

口座を開けたことで満足して「また今度」になってしまうのが一番もったいない。この記事では、証券口座を開設した後に最初にやるべきことを、SBI証券・楽天証券の手順に沿って整理します。

この記事でわかること

  • 口座開設後に最初にやること5ステップの全体像
  • マイナンバー登録とログイン設定の手順
  • NISA口座の有効化と確認方法
  • 証券口座への入金方法(ネット振込・クイック入金の違い)
  • 積立設定の銘柄・金額・日付の決め方と具体的な手順
  • 設定後は「ほったらかし」でいい理由

複利の力や長期積立の効果については、こちらも読んでみてください。

→ [複利シミュレーション。月3万円を20年積み立てるといくらになるか](/fukuri-simulation/)

→ [FIREとは?20〜30代が知っておくべき早期リタイアの全体像](/fire-toha/)

目次

まず何をすればいい?全体の流れ

やることは全部で5ステップです。「設定してしまえば後はほったらかし」という状態を最速で作ることを目標にします。

💡 ポイント

口座開設後にまずやるべきは「入金」「NISA口座の設定」「積立設定」の3つ。この順番で進めれば迷いません。

ステップ 作業内容 目安時間
Step 1 マイナンバー登録・ログイン設定 5〜10分
Step 2 NISA口座の有効化確認 3〜5分
Step 3 入金(証券口座に資金を移す) 5〜10分
Step 4 積立設定(銘柄・金額・日付) 10〜15分
Step 5 設定確認・配当金受け取り方式の設定 3〜5分

早い人は合計30分以内に全部終わります。スマホでできる作業がほとんどです。

自分が最初に口座を開設したのはいいものの、入金するまでに2週間ぐらい放置した覚えがあります。「いつかやろう」がいちばん危険です。口座を開けた熱が冷める前に、この5ステップを一気にやり切ることをお勧めします。

Step 1: マイナンバー登録とログイン設定

証券口座開設時に書類提出は済んでいると思いますが、念のため確認します。

マイナンバーの登録状況を確認する

口座開設の申し込み時にマイナンバーを提出していれば、基本的に登録済みです。ただし書類の到着タイミングによっては、ログイン後に「マイナンバーを登録してください」というメッセージが出ることがあります。

**SBI証券の場合:** ログイン後のトップページ、または「口座管理」→「登録情報の確認・変更」からマイナンバーの登録状況を確認できます。(出典: SBI証券「積立を設定する|投資信託 取引 操作ガイド」)

**楽天証券の場合:** ログイン後のトップページまたは「マイページ」→「個人情報の確認・変更」から確認できます。(出典: 楽天証券公式サイト「NISAの始め方」2026年版)

マイナンバーが未登録のまま放置すると、一定期間後に口座の一部機能が制限されることがあります。早めに確認してください。

二段階認証の設定

セキュリティのために、必ず二段階認証(2FA)を有効化してください。メールアドレスだけの認証は弱いので、スマホのSMS認証またはアプリ認証を設定することを強くお勧めします。

FP2級の勉強で金融サービスのセキュリティについて学んだとき、「フィッシング詐欺の被害の多くは認証が弱い口座から始まる」という話が出てきました。面倒でも2段階認証は必ずやる、というのは基本中の基本です。

Step 2: NISA口座の有効化

NISA口座は、証券口座と同時に申し込んでいても、税務署の審査が完了するまで使えない期間があります。

NISA口座が使えるかどうかの確認方法

**SBI証券の場合:**
1. ログイン後、「NISA」タブをクリック
2. 「つみたて投資枠」「成長投資枠」の投資可能枠が表示されていれば有効化完了
3. 「審査中」と表示されていれば、税務署の手続き完了を待つ(通常1〜2週間)

**楽天証券の場合:**
1. ログイン後、「NISA」メニューから「NISA口座のご利用状況」を確認
2. 2026年の非課税枠が表示されていれば有効化完了

NISA口座の審査には最短で数日、最長で2〜3週間かかることがあります。申し込み後すぐに使えないのは仕様なので、待つ間に次のステップを進めましょう。

配当金受け取り方式を「株式数比例配分方式」に変更する

高配当株を買う予定がある人は、この設定を確認してください。

NISA口座で個別株を持っていても、配当金の受け取り方式が「株式数比例配分方式」以外になっていると、配当金が非課税にならないケースがあります。SBI証券も楽天証券も、デフォルト設定を確認して「株式数比例配分方式」を選ぶようにしてください。

設定場所は「各証券会社のマイページ → 配当金受け取り方式の変更」です。

Step 3: 入金方法

口座に資金を入れないと投資ができません。主な入金方法を整理します。

入金方法は2種類

方法 特徴 反映タイミング
ネット振込(銀行振込) どの銀行からでも振り込める。手数料が証券会社負担の場合も多い 振込後数分〜数時間
クイック入金(即時入金) 提携銀行からワンクリックで入金。手数料無料が多い ほぼリアルタイム

SBI証券のクイック入金は住信SBIネット銀行・三井住友銀行・みずほ銀行など多くの銀行と提携しています。楽天証券は楽天銀行のクイック入金が便利です。

どちらも証券会社のアプリまたはWEBサイトの「入金」ボタンから手続きできます。

まず最初にいくら入れる?

「最初にいくら入れればいいか」は悩みどころです。自分の場合、最初は1万円だけ入れました。FP2級の知識があっても、「自分のお金が相場に入る」というのは、正直ドキドキするんですよね。

積立設定をするなら、まずは1〜3か月分の積立金額を入れておけば十分です。月1万円の積立なら、最初は3〜5万円入れておくとゆとりができます。

Step 4: 積立設定(銘柄・金額・日付)

ここが一番大事な設定です。一度設定してしまえば、後は自動で動きます。

銘柄の選び方

積立の王道は「全世界株式インデックスファンド」です。具体的には以下のような銘柄が人気です。

銘柄名 運用会社 特徴
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) 三菱UFJアセット 全世界の株式市場に幅広く分散。純資産残高国内最大級
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) 三菱UFJアセット 米国主要500社に連動。長期リターンが高い傾向
SBI・全世界株式インデックス・ファンド SBIアセット SBI証券向け低コスト全世界株式ファンド

「何を選べばいいかわからない」なら、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)1本で始めるのが最もシンプルです。

FP2級の試験で「分散投資が重要」と学びましたが、全世界株式インデックスファンド1本でも50か国以上の何千社もの株式に分散できています。「分散しよう」と思って10本のファンドを持つより、1本で完結している方がシンプルで管理しやすいです。

金額の設定

月いくら積立するかの目安は、「無理なく続けられる金額から始める」が基本です。

月収の目安 推奨積立額の目安 年間積立額
20万円 1〜2万円(5〜10%) 12〜24万円
30万円 3〜5万円(10〜17%) 36〜60万円
40万円以上 5〜10万円(12〜25%) 60〜120万円

NISAのつみたて投資枠は年間120万円(月10万円)が上限です。最初から上限まで積立できる人は少ないと思いますが、余裕ができたら増額する設計でOKです。

日付の設定

SBI証券・楽天証券ともに、積立の引き落とし日や買い付け日を月1回または複数回に設定できます。「毎月1日」や「毎月末日」など、給料日の翌日あたりに設定しておくと忘れにくいです。

どの日に買っても長期では大きな差はありません。「ドルコスト平均法(毎月同じ金額を買い続けることで、平均取得コストを下げる方法)」の効果は、日付より「続けること」に依存します。

→ [複利シミュレーション。月3万円を20年積み立てるといくらになるか](/fukuri-simulation/)

Step 5: 設定確認と最終チェック

積立設定が終わったら、以下を確認します。

確認チェックリスト

  • 積立銘柄が意図した通りになっているか
  • 積立金額が設定した金額になっているか
  • 積立日・買い付け日が設定されているか
  • NISA口座の枠で積立されているか(一般口座になっていないか要確認)
  • 配当金受け取り方式が「株式数比例配分方式」になっているか

特に「NISA口座で積立されているか」は必ず確認してください。設定を間違えると、一般口座(課税口座)で積立が始まってしまうことがあります。

設定後はほったらかしでOK

設定が完了したら、基本的には何もしなくて大丈夫です。毎月自動で同じ銘柄が同じ金額で買われ続けます。

「毎日値動きを確認する」「相場が下がったら解約する」という行動が、長期積立にとって一番のリスクです。設定したら画面を見ない、というのが長期投資の鉄則です。

自分も最初の頃は毎日アプリを開いて含み損に一喜一憂していました。でも「自分が設定した金額は、10年後に受け取るつもりのお金だ」と割り切ってからは、ほとんど確認しなくなりました。年に1〜2回、積立金額が適切かを見直す程度で十分だと思っています。

まとめ:設定したらほったらかしでOK

この記事で整理したポイントをまとめます。

  • **Step 1:** マイナンバー登録確認と二段階認証の設定
  • **Step 2:** NISA口座の有効化確認と配当金受け取り方式の変更
  • **Step 3:** クイック入金で証券口座に資金を移す
  • **Step 4:** 全世界株式インデックスファンドを月〇万円で積立設定
  • **Step 5:** 設定内容を確認してほったらかし

30分あれば全部終わります。「また今度」は禁物です。口座を開けた今日、この5ステップを一気に終わらせてみてください。

自分が最初の設定を終えて積立が始まった翌月、初めて「積立買付しました」というメールが届いたとき、「ああ、自分のお金が動いてる」と感じました。たった1万円でも、自分の資産形成が始まった実感があって、あのときの気持ちは今でも覚えています。

→ [FIREとは?20〜30代が知っておくべき早期リタイアの全体像](/fire-toha/)

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**免責事項:** この記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の証券会社・投資信託の購入を推奨するものではありません。UI・手順は各証券会社の仕様変更により変わることがあります。最新情報は各証券会社の公式サイトをご確認ください。投資は元本割れのリスクがあります。投資はご自身の判断と責任において行ってください。

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この記事を書いた人

2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)。証券外務員一種 取得準備中。経済学部卒・27歳。新卒でファイナンス関連の業務に就き、お金の仕組みを実務で学びながら、並行してFP2級を取得。投資歴は2022年から4年。インデックスファンド・米国個別株・一部暗号資産を運用中。NISAは成長投資枠・つみたて投資枠をフル活用している。

「投資って怖くない?」という疑問を出発点にした人間として、同じ気持ちを持つ人に向けて書いています。資格や実務で得た知識を「難しいまま伝えない」ことと、「リスクを正直に書く」ことが自分のスタンスです。

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