「Z世代って意外と投資してるらしい」という話、Xで見かけたことないですか?
自分も最初は「ほんとかな」と思ってました。
でも調べてみたら、Z世代投資家の43.5%が月5万円以上を投資に回しているというデータが出てきて、正直びっくりした。自分が5年間ビビって動けなかった間に、同世代はとっくに走り出していたんですよね。
ただ、明るい話だけじゃない。SNS経由の投資詐欺被害が前年の3.1倍に膨れ上がっているという数字もあります(なお、3.1倍は被害額ベースの数字。件数ベースでは約2.8倍)。
この記事では、Z世代の投資のリアルな姿と、SNS詐欺に引っかからないための見分け方を、自分なりに整理しました。
- Z世代の43.5%が月5万円以上を投資しているというデータの中身
- ミレニアル世代・X世代との投資金額の違い
- Z世代が月5万円を捻出できる理由
- SNSで投資情報を集めるメリットとリスク
- 3.1倍に膨らんだSNS投資詐欺の手口パターン
- 詐欺アカウントを見分ける5つのチェックポイント
- Z世代が買っている投資商品の傾向
Z世代が「一番投資してる世代」になっていた
Z世代(1997〜2012年生まれ)の投資額が、上の世代を超えているというデータがあります。
2024年の調査によると、Z世代投資家の43.5%が月5万円以上を投資に回しています。

出典: 日本証券業協会
ミレニアル世代(1981〜1996年生まれ)は32%、X世代(1965〜1980年生まれ)は27.9%。つまり、若い世代ほど投資に積極的という結果です。
(出典: 僕と私と株式会社 2024年調査(PR TIMES))
| 世代 | 生まれ年 | 月5万円以上投資の割合 |
|---|---|---|
| Z世代 | 1997〜2012年 | 43.5% |
| ミレニアル世代 | 1981〜1996年 | 32.0% |
| X世代 | 1965〜1980年 | 27.9% |
- 43.5% … Z世代投資家のうち月5万円以上を投資に回している割合
- 32.0% … ミレニアル世代(1981〜1996年生まれ)の同割合
- 27.9% … X世代(1965〜1980年生まれ)の同割合
自分の周りでも、会社の後輩が「NISAのつみたて投資枠で毎月5万入れてます」とか平気で言うんですよね。
自分が26歳でやっと1万円入れて手が震えていた時代はなんだったのか、と思います。

なぜZ世代は月5万円以上投資できるのか?
「手取り20万円台で月5万って、生活できるの?」と思いますよね。自分も最初はそう思いました。
ただ、Z世代には上の世代とは違う条件がいくつかあります。
固定費が低い:実家暮らし・サブスク完結の生活
Z世代は実家暮らしの割合が高い。家賃ゼロなら、月5万円の投資は手取り20万円でも物理的に可能です。
娯楽もNetflix・YouTube・Spotifyで月2,000〜3,000円。飲み会文化も薄れていて、固定的な出費が上の世代より少ない傾向があります。
NISAが「当たり前」になった環境
2024年の新NISA制度スタートで、「投資=特別なこと」という感覚がかなり薄まりました。
SNSのタイムラインに「NISA始めた」報告が流れてくる。友達もやっている。自分らの世代だと「投資は怖い」から入る人が多かったですけど、Z世代はもう「やらない理由がわからない」くらいの空気感です。
少額投資のハードルが消えた
100円から投資信託が買える時代です。「まず100円で試す → 慣れたら増額」という流れがZ世代には自然にできている。
自分が大学時代に「投資を始めたい」と思ったとき、最低購入金額は数万円でした。その差は大きいなと感じます。

投資情報はSNSで集める世代、その落とし穴
Z世代の投資情報源として圧倒的に多いのがSNSです。X(旧Twitter)、YouTube、Instagram、TikTok。自分もXで情報を拾うことが多いので、気持ちはよくわかります。
- 速報性が高く、市場の動きをリアルタイムで把握できる
- 図解・ショート動画でかみくだいた解説が多い
- フォロワー同士の共有がモチベーションになる
- 肩書き(元証券マン・FP1級)の検証手段がない
- 数字が大きいアカウントの情報が正しく見えてしまう
- 詐欺アカウントと本物の区別がつきにくい
SNSの良い面:速い、わかりやすい、コミュニティがある
SNS経由の投資情報には明確なメリットがあります。速報性が高い。図解やショート動画でかみくだいてくれる人がいる。
フォロワー同士で「今月いくら入れた」「含み益こうなった」と共有できるのも、モチベーションになります。
悪い面:情報の真偽を判定できない
問題は、SNSには「肩書きの検証」が存在しないということ。
「元証券マン」「FP1級」とプロフィールに書いてあっても、本当かどうか確認する手段がない。自分はFP2級を持っているから言えるんですけど、FPの試験範囲と無関係なことをFP名義で語っているアカウントは結構見かけます。
「フォロワー数=信頼性」ではないのに、SNSの構造上、数字が大きいアカウントの情報が正しく見えてしまう。これがZ世代の投資で一番怖いところです。
「3倍に膨らんだSNS詐欺」の手口と見分け方
SNS経由の投資詐欺被害が前年比3.1倍に増えています。
(出典: 日本経済新聞 2025年1月報道)
3.1倍という数字が意味するのは、「新しい手口が増えた」というより「引っかかる人の母数が増えた」ということ。
SNSで投資を始める人が増えた分、詐欺のターゲットも増えたわけです。
「投資で成功」の
プロフィールで
フォロー・DMを送る
サクラが「儲かった」
と演出して信頼感を
作り上げる
「特別口座」への入金
出金不能で被害確定
連絡先は消滅
よくある手口3パターン
| 手口 | やり方 | 見分けポイント |
|---|---|---|
| 有名人なりすまし | 著名投資家の名前・顔写真を使った偽アカウントでDMを送る | 公式マーク(認証バッジ)の有無を確認。DMで投資を勧める有名人はいない |
| LINEグループ誘導型 | SNSで接触 → LINEグループに誘導 → グループ内のサクラが「儲かった」と演出 | 知らない人からのグループ招待は無視。「利益報告」の多いグループは要注意 |
| 高額情報商材販売 | 「月利30%の手法を教えます」と称して数十万円のコンテンツを売りつける | 「月利30%」は年利換算で3,600%超。プロでも年利20%の安定は困難 |
FP2級の勉強をしていた頃、「金融商品取引法」の章に「断定的判断の提供の禁止」という項目がありました。
ざっくり言うと、「絶対に儲かりますよ」と言って金融商品を勧めることは法律で禁止されています。だから、SNS上で「確実に利益が出る」と言っている時点でアウトなんですよね。
詐欺アカウントを見分ける5つのチェック
自分が普段Xで投資情報を見るときに、無意識にやっているチェックを言語化してみます。
「投資で自由を手にした」だけは危険。会社名・資格名がないなら距離を置く
投資に「保証」はない。その言葉を使った時点で金融商品取引法に抵触の可能性
本当に儲かる情報を見ず知らずの人にDMで教える人はいない
投資判断に締め切りを設けてくる相手は信用しない
リターンの表記と同じサイズでリスクを書いていないアカウントは怪しい
1. プロフィールに具体的な経歴が書いてあるか
「投資で自由を手にした」だけのプロフィールは危険。どこで何年働いたか、何の資格を持っているかが書いてないアカウントは距離を置きましょう。
2. 「利回り〇〇%保証」と言っていないか
投資に「保証」はありません。元本保証すらない。保証という言葉を使っている時点で、金融商品取引法に抵触する可能性があります。
3. DMで「特別に教えます」と来ていないか
本当に儲かる情報を、見ず知らずの人にDMで教える人はいません。冷静に考えればわかる話ですが、投資に興味を持ったばかりのタイミングだと判断力が鈍ります。
4. 「期間限定」「残りわずか」で焦らせていないか
詐欺の定番は時間制限で判断力を奪うこと。投資判断に締め切りを設けてくる相手は信用しないでください。
5. 「損失は自己責任」と小さく書いていないか
大きく「月利30%」と掲げながら、注意書きだけ小さくしているケースがあります。リターンの表記と同じサイズでリスクを書いていないアカウントは、自分なら信用しません。
Z世代の投資、何を買っているのか?
Z世代に人気のある投資商品を見ると、「NISAのつみたて投資枠を使ったインデックスファンド」が中心です。
インデックスファンドというのは、日経平均やS&P500といった株価指数に連動する投資信託のこと。
ざっくり言うと、「市場全体にまるごと投資する」商品です。個別の会社を選ぶ必要がないので、自分みたいに個別株がちょっと怖い人でも始めやすい。
Z世代に多い投資スタイル
あくまで傾向ですが、以下のようなパターンが目立ちます。
| スタイル | 内容 | リスク度 |
|---|---|---|
| つみたて投資枠 × インデックス | 月1万〜5万円でS&P500やオールカントリーに積立 | 低め |
| 個別株(国内) | SNSで話題になった銘柄を少額で売買 | 中〜高 |
| 暗号資産(仮想通貨) | ビットコイン・イーサリアムを少額保有 | 高い |
| ポイント投資 | 楽天ポイントやdポイントで投資信託を買う | 低い |
高リスク
で始める入門編
Z世代の本命
SNS情報に注意
少額から慎重に
自分個人の話をすると、インデックス投資を中心にしています。個別株は銘柄分析に時間がかかるし、自分の性格だと値動きが気になって仕事に集中できなくなる。
証券外務員の試験勉強で「分散投資の効果」を嫌というほど計算したので、頭では「集中投資の方がリターンは高くなりうる」とわかっています。でも、自分のメンタルでは無理ですね。
自分が思う「Z世代投資家の強みと弱み」
Z世代の投資を見ていて、自分が感じている強みと弱みをまとめます。
強み:早く始めている。これがすべて
投資で一番大きな武器は「時間」です。FPの教科書にもこれは書いてあります。
月3万円を年利5%で20年積み立てると、元本720万円に対して運用益は約520万円。同じ条件で10年だと、元本360万円、運用益は約110万円。時間が倍になるとリターンは倍どころじゃなく増える。これが複利の力です。
20代前半で月5万円を投資に回せるZ世代は、この「時間」を最大限に味方につけています。自分が5年間ビビっていた分、彼らは先に行っている。これは素直にうらやましい。
弱み:暴落を経験していない
2024年の新NISA開始以降に投資を始めた人は、本格的な暴落をまだ経験していません。
コロナショック(2020年3月)のとき、S&P500は約1か月で34%下落しました。もし100万円が66万円になったら、冷静でいられますか?
自分は投資を始めたあとに小さな調整(5〜10%の下落)を何度か経験していますが、そのたびに「売った方がいいんじゃないか」と迷いました。
暴落が来たときに「握り続ける」ためには、仕組みの理解だけでなくメンタルの準備が要ります。SNSの含み益報告だけを見ていると、下落局面で判断を誤るリスクがある。ここがZ世代投資家の死角だと自分は思っています。

まとめ:投資額より「騙されない知識」を先に
Z世代の投資に対する姿勢は、自分らの世代が見習うべきところが多いです。月5万円を投資に回せる行動力。NISAを「当たり前」として使いこなすリテラシー。
ただ、SNS経由の詐欺被害が3.1倍に増えている事実は見過ごせません。
- Z世代の43.5%が月5万円以上を投資に回しており、上の世代を超えている
- 投資情報源がSNS中心のため、詐欺被害のリスクも高い
- 「保証」「確実」「期間限定」と言ってくるアカウントは距離を置く
SNSの情報と比較するだけで、何が信頼できる情報なのか見えてくる
日経新聞・金融庁・証券会社の公式発表と照合するクセをつける
例外なし。本当に良い情報を見ず知らずの人にDMで教える人はいない
投資を始めること自体は良い判断です。でも、「騙されないための知識」は投資額より先に身につけてほしい。
まずは金融庁の「NISAの公式ページ」を一度読んでみてください。SNSの情報と比較するだけで、何が信頼できる情報なのか見えてくるはずです。
自分も27歳、投資歴はまだ2年目です。Z世代と同じ目線で、一緒に学んでいけたらと思います。

